関係構造シリーズ第1回です。
職場で、こんな感覚になったことはないだろうか。
明らかに正しいことを言っている。
再発防止のためにも、必要な指摘をしている。
それなのに、なぜか通らない。
むしろ、反発される。
話が噛み合わない。
議論しているはずなのに、どこかズレていく。
最後に残るのは、
「なんでこんなに疲れるんだろう」
という感覚。
それは「正しさ」の問題ではない
こういうとき、多くの人はこう考える。
伝え方が悪かったのかもしれない
もう少し柔らかく言えばよかったのかもしれない
でも、違う。
問題は「正しさ」ではなく、構造にある。
同じ出来事を、違うルールで見ている
例えば、あるトラブル対応。
社員から相談があり、現場は混乱している。
その場はなんとか収まった。
ここで判断が分かれる。
構造を修正する人
- 上司側にも問題があった
- このままだと再発する
- 今のうちに伝えて調整すべき
再発防止・全体最適を見る
場を処理する人
- とりあえず収まった
- これ以上波風を立てたくない
- 上司は動かしにくい
その場の安定・リスク回避を優先する
なぜ話が通らないのか
ここで、こういうやり取りが起きる。
Aの人がBにこう言う。
「上司にも落ち度がある。伝えないとまた同じことが起きる」
これは正しい。
でも、通らない。
なぜか。
その“正しさ”が、相手のリスクになるから
Bの人にとっては
- 上司に指摘する → 関係が悪化するかもしれない
- 波風が立つ → 自分の立場が不安定になる
つまり
正しいこと=危険なこと
になる
その違和感は、「関係を使う人」と関わったときにも起きる。
分かり合えない理由
ここが一番重要だ。
この2タイプは「正しさの基準」が違う
構造を見る人は、
・再発しないか
・全体が改善されるか
・弱い立場が守られるか
で判断する。
一方で、場を処理する人は、
・今うまく回るか
・リスクが少ないか
・自分が安全か
で判断している。
この状態で議論するとどうなるか。
正しさがぶつかるのではなく、
前提がズレたまま消耗する。
ちゃんと説明すれば伝わるはず
正しいことなら理解されるはず
そう思ってしまう。
でも実際は、
そもそも同じ土俵にいない。
このズレのまま話し続けると、
伝わらない
押し返される
でも諦めきれない
一番消耗するループに入る。
対処法はシンプル
結論はシンプルだ。
人を変えるのではなく、
通し方を変える。
正しさは「場」に投げる
個人にぶつけるのではなく、
会議
仕組み
上位ライン
構造として通す。
分かり合おうとしない
価値観が違う人とは、共有できない。
それを受け入れるだけで、消耗は減る。
役割で関わる
その人は「場を回す人」
自分は「構造を見る人」
機能として分ける。
最後に
正しいことが通らないとき、
それはあなたの能力の問題ではない。
人の問題でもない。
構造の問題だ。
そして、もう一つ。
すべての人と分かり合う必要はない。
分かり合える相手にだけ、
力を使えばいい。
まとめ
正しさは、誰にでも通じるものではない。
通すべき場所を、選ばなければならない。
この「場を処理する人」は、 単に現実的なだけではない。 話しながら思考し、対話の中で判断を作るタイプも多い。 このタイプの特徴については、こちらで詳しく解説します。 「話し続ける人は何をしているのか|外部思考型の正体」
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